マインドフルネス瞑想自体は1回の実施で効果がでることもありますが、瞑想を継続的に行うことで、徐々にその効果を高めていくことをマインドフルネスでは目的としています。そのため、毎日瞑想の時間を自身で捻出すること、途中であきらめず続けていくことがマインドフルネス瞑想では重要となります。
また、マインドフルネス瞑想の目的は余計なことを忘れて今だけに集中することですので、深く考えすぎず、リラックスして行うようにしましょう。
(1)呼吸を整える
まずは、瞑想の準備です。足を組んで床に座り、背筋を伸ばして視線は下へ、目は軽く閉じておきましょう。床に座れない場合には椅子に座ったやり方でもOKです。手は軽く膝の上に置きます。
そして、呼吸を整えていきます。鼻から息をゆっくりと吸い、お腹や肺の膨らみを感じましょう。空気が自分の中を通っている感覚に集中してみると良いです。
次に、吸ったときよりも時間をかけて、鼻から息を吐いていきます。
この際も、体を通る空気に意識を向けると良いです。この呼吸を1分~1分半ほど行い瞑想の準備をしましょう。
(2)瞑想のやり方
ではここから瞑想に入りましょう。1~4の手順に沿って行っていきます。
1.上記で瞑想のための呼吸を整えたら、目を閉じたまま、呼吸を続けます。深く息をしようなど、特に気にする必要はありません。普段通りの自分の呼吸で大丈夫です。
2.このまま自分の呼吸に意識を集中させていきましょう。ただ呼吸をしているだけでも、頭の中にはいろいろなものが浮かんできます。
仕事のこと、プライベートのこと、他にも些細な考えがよぎると思いますが、無理に考えをやめる必要はありません。ただ、そこに考えがあるな、という程度にしておきましょう。
3.引き続き、自分の呼吸に意識を集中させます。すると、また色んな考えが頭をよぎります。次は、そういった考えがよぎる自分の状態を把握しにいきます。
「自分は今イライラしているんだな」「嬉しかったからこんな行動をしたんだな」「不安な気持ちを抱えているんだな」と、心の中で言葉にしてみてください。そうすることで、今の自分の状態に気が付くことができます。そうして気が付いたことも、静かに流していってください。
4.考えを意識の外に流したところで、また呼吸に集中していきます。
これが、マインドフルネス瞑想の基本的なやり方になります。
この一連の流れを毎日繰り返し行うことで、頭に浮かぶさまざまな考えは徐々に減っていき、今の自分の呼吸だけに集中できるようになっていくのです。
このようなやり方でマインドフルネス瞑想を実践することによって、人は自己認知を高めていくことができます。そうすることで、エモーショナルインテリジェンスも向上されると言われています。
エモーショナルインテリジェンスとは、「感情的な知性」と言われ、自分や他人の感情を察知し、その背景を理解したうえで、自身の行動に活用することを言います。優秀なリーダーはこの能力が長けているとも言われています。
多くの効果を生むマインドフルネス瞑想 の今後
今や世界に広まるマインドフルネス瞑想ですが、欧米では、ビジネスパーソン全般に必須のスキルとして認知されています。
つまり、マインドフルネス瞑想はビジネスにおいては学ぶ価値が高く、将来性のあるスキルだと捉えられているのです。
上記で紹介したマインドフルネス瞑想のやり方を見てもわかるように、難しいことはひとつもありません。
毎日継続して実践すれば、マインドフルネス瞑想は誰でも身に着けられます。